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サポート情報番号 000140
対象バージョン BOM 7.0 (全 SR), BOM 6.0 (全 SR), BOM 5.0 SR2 ~ SR4

[現象]
間欠的にパフォーマンスカウンター監視が失敗する。

[詳細]
下のいずれかのエラーコードを含むエラーが発生し、パフォーマンスカウンター監視が間欠的に失敗することがあります。
本現象の発生条件として、当コンテンツの最終更新時点で以下が判明しています。

  • 継続した高負荷状態にあるサーバー
  • 高負荷状態ではないが、特定環境下のみで以下のエラーが出力されている
    0xC0000BB8:カウンターインスタンス一覧の取得に失敗しました。
    0x800007D8:カウンター値の計算に失敗しました。
    0x800007D3:カウンター情報の取得に失敗しました。
    0x800007D5:カウンター値の更新に失敗しました。
    0x800007D6:カウンター値の更新に失敗しました。

[原因]
BOM 5.0 SR2から、Windows Vista / Windows Server 2008 対応を目的とし、パフォーマンスカウンタ監視に使用するパフォーマンスデータの取得方法の実装変更を行いました。この変更で新たに使用するようになった Windows API の関数がエラーを返却することがあるため、パフォーマンスカウンタ監視に失敗することがあります。

[回避策]
弊社ではこのエラーを重要な問題と認識し、プログラム的な解決について継続的な調査を続けていますが、現時点で確実な回避策はありません。

運用上の回避策として、同一のエラーが複数回継続して発生していない場合は、本エラーを無視していただくことをお勧めします。また、本エラーが間欠的に発生する環境で、アクション項目の実行条件に「失敗」を含んでいる場合、エラー発生ごとに通知が実行されますので、BOM マネージャーの [ログヒストリ監視] ノードより、エラー内容をご確認ください。

また本件と類似した事象が発生した場合には、弊社ユーザーサポート窓口へご連絡ください。弊社では提供いただいた情報を調査資料として問題の解決に活用させていただきたいと考えております。

■ 2010/07/07 追加情報
この現象は、高負荷状態の監視対象を代理監視した場合に発生しやすい現象であり、ローカル監視や負荷の低い監視対象でも頻度は低いものの発生する可能性があります。
BOM 5.0 SR3 では、パフォーマンスカウンター監視の最適化を行うことでこの現象の発生頻度は大幅に低くなっていますので、BOM 5.0 SR2 をご使用の場合は予防保守の観点より SR3 へのバージョンアップを推奨します。

■ 2011/02/02 追加情報
2011/02/02に公開しました「BOM5.0パフォーマンスカウンタ監視モジュールアップデート」(「BOM for Windows Ver.5.0 SR4バージョンアップインストーラ」公開に伴い、公開終了)で行った内部仕様の変更及び最適化により、本技術情報でご案内しております現象の発生頻度がさらに低くなっています。

■ 2012/04/18 追加情報
2012/01/10に公開いたしました「BOM for Windows Ver.5.0 SR4バージョンアップインストーラ」でもパフォーマンスカウンターの最適化を行っており、この現象の発生頻度は大幅に低くなっていますので、予防保守の観点より BOM 5.0 ご利用の全ての環境で、最新版での運用を推奨します。

■ 2018/10/15 追加情報
BOM 6.0 SRなし~SR2 および、BOM 7.0 SRなし~SR1 においても本現象は発生し、これらについても現時点で確実な回避策はありません。

■ 2020/10/21 追加情報
BOM 7.0 SR2、SR3 においても本現象は発生し、現時点で確実な回避策はありません。

■ 2022/1/19 追加情報
BOM 7.0 SR4 においても本現象は発生し、現時点で確実な回避策はありません。

[更新履歴]
2009/03/02 初版公開
2012/05/15 BOM 5.0 SR4 のリリースに伴い、バージョンおよび追加情報を追記しました。
2015/01/23 BOM 6.0 SR1 のリリースに従い、各種内容を更新しました。
2017/07/24 BOM 7.0 のリリースに従い、各種内容を更新しました。
2018/10/15 現況に合わせて情報を更新しました。
2020/10/21 現況に合わせて情報を更新しました。
2022/1/19 現況に合わせて情報を更新しました。

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