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2011.02.02 -
2020.11.26
Windows 2000 からの代理監視で監視の失敗が継続することがある
サポート情報番号 | 000192 |
対象バージョン | BOM 5.0 SR2 ~ SR4 |
[概要]
Windows2000にBOM5.0SR2以降をインストールした環境から代理監視を実行している場合、代理監視先の再起動などにより一時的に監視に失敗した後、監視対象が正常に復帰しても、一部の監視項目で監視の失敗が継続することがあります。
[詳細]
BOM5.0をインストールし、代理監視を実行している環境では、監視対象サーバの再起動中や、Remote Registryサービスが一時的に使用できない状況にあったタイミング、又は、ネットワーク障害が発生したタイミング等で監視が実行された場合に、一部、又はすべての監視項目のステータスが、「失敗」を表示します。その後、コンピュータの状態が正常に復帰すると、監視ステータスも「失敗」以外に復帰する仕様ですが、Windows 2000の各エディションでは、以下に挙げるパフォーマンスカウンタより値を取得する一部の監視項目で、正常なステータスへ復帰せず「失敗」ステータスが継続することがあります。
<<該当する監視項目>>
・プロセッサ監視
・メモリ監視
・ディスクアクセス監視
・ネットワークインターフェース監視
・プロセス監視
・パフォーマンスカウンタ監視
※プロセス監視で、「インスタンスが存在しない場合も失敗としない」のチェックボックスを有効にしている場合には、取得値を「0」として扱うため「失敗」ステータスは表示されません。
[原因]
本事象は、BOM5.0SR2以降のバージョンをWindows 2000の各エディションにインストールし、代理監視を実行した場合にのみ発生します。この環境では、BOM5.0のパフォーマンス監視モジュールが、Remote Registryサービスとの通信に失敗した際に取得するエラーをリセットできずにそのまま監視を継続するため、代理監視対象コンピュータ側が正常に復帰した後でも、BOMの監視ステータスとして「失敗」を表示し続けます。
この現象は、Windows 2000各エディションのOS以外では発生しません。
[対処方法]
以下の条件で代理監視を実行している場合には、本事象が発生する可能性があります。
BOMのバージョン:BOM5.0SR2以降
BOMのインストール先OS:Windows 2000の各エディション
監視対象サーバのOS:BOM5.0がWindows2000上からの代理監視先としてサポートするすべてのバージョン
監視対象サーバの再起動や、一時的なネットワークの切断などでRemote Registryサービスと正常に通信ができない状況で監視が実行され、本技術情報所載の現象が発生した場合には、以下の手順で正常状態に復帰することが可能です。
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- BOM5.0マネージャを開き、接続を実行する
- ローカルスナップインに登録済みの全てのインスタンスを、同時に「停止」する
- タスクマネージャを起動し、「プロセス」タブで「MxPerfMon.exe」が存在しないことを確認する
※存在する場合には、「MxPerfMon.exe」を選択し、「プロセスの終了」ボタンより強制終了してください。 - 項番2で停止したインスタンスを「開始」する