Microsoftは、2024年9月からプレビュー提供中のWindows Server 2025 Datacenter/Standardエディションに対するホットパッチ機能を、2025年7月1日から正式に提供することを発表しました。

Tired of all the restarts? Get hotpatching for Windows Server｜Microsoft Windows Server Blog（Microsoft）

Windows Server 2025通常エディションのホットパッチが7月に一般提供

　Windows Server のホットパッチはこれまで、AzureおよびAzure Local（旧称、Azure Stack HCI）上のWindows Server 2022/2025 Datacenter: Azure Editionで利用可能な機能でした。2025年4月からは、Windows 11 Enterpriseバージョン24H2でもホットパッチ機能が正式提供され、Microsoft Intune（Windows Autopatch）を通じて提供されています。

ITニュース.　Windows 11ホットパッチ正式提供開始で、最大3か月間、セキュリティ更新のための再起動が不要に

　Windows Server 2025の新機能の1つに、通常のエディション（Datacenter/Standard）のホットパッチのサポートがあります。この機能は現在プレビュー提供中（無料）ですが、2025年7月1日からサブスクリプションサービスとして一般提供されます。Azure以外の場所（オンプレミスの物理サーバーや仮想マシン《VM》や他社クラウド上のVM）で稼働するWindows Server 2025 Datacenter/Standardのホットパッチは、Azure Arc（Azure Arc対応サーバー）を通じて利用可能になり、通常のWindows Updateを通じて提供される他、Azure Update Managerのパッチオーケストレーションによる自動化も可能です。なお、ホットパッチ機能を利用するには、更新対象の物理/仮想サーバーで仮想化ベースのセキュリティ（Virtualization-Based Security《VBS》）が有効化され、適切に構成されている必要があります。

vol.71　Azureだけだったホットパッチ機能、オンプレやAzure以外でも利用可能に（体感ビデオ付）｜Windows Server 2025大特集（8）

プレビュー中の利用者への注意喚起

　現在、Azure Arcを通じたWindows Server 2025のホットパッチ機能のプレビューに参加して評価している場合、そのままの状態では7月1日の正式提供以降、「Azure Arc対応サーバー（ホット パッチの適用）」の1.5USドル/CPUコア/月の課金が始まります。プレビュー期間中は無料で評価できましたが、有料になる前に評価を終了したい場合は、Azureポータルでホットパッチのサブスクリプションを解除する必要があります。そのまま有料サブスクリプションに移行する場合は、何も対処は必要ありません。

Azure Arcの価格｜Azure（Microsoft）

画面1　無料のプレビューを終了するには、7月1日の正式提供前までにホットパッチのサブスクリプションを解除する必要がある

Windows Server 2025大特集（1）｜...｜ニュース