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ITニュース. ActiveXコントロール既定で無効、ついにMicrosoft 365 Appsでも始まる

2025年07月01日配信
2025年07月01日更新
執筆者:山内 和朗

 昨年9月、以下のニュース記事で紹介したように、Microsoftは最新の永続版「Microsoft Office 2024」において、ActiveXコントロールを既定で無効にしました。その際、Microsoft 365 Appsサブスクリプション製品についても、2025年4月から同様の変更を実施すると発表していましたが、6月になって、ようやくMicrosoft 365 Appsへの展開が始まったようです。

ITニュース. 次期永続版OfficeではActiveXコントロールが既定で無効に(2024年09月13日配信)

最新チャネル、バージョン(ビルド18827.20176)で無効化を確認

 

 Microsoft 365 AppsでのActiveXコントロール既定で無効化は、2025年4月以降に順次ロールアウトされるとされていましたが、2025年6月26日(米国時間)リリースの最新チャネル(Current Channel)、バージョン2505(ビルド18827.20176)において、ActiveXコントロールの既定での無効化が実施されたことを確認しました(画面1)。バージョン2505になってから、これで5回目のビルド更新であるため、どのビルドから変更になったのかは定かではありませんが、少なくとも6月末までに無効化されました。

追記)その後の調査で、6月10日のビルド18827.20150に更新した直後は既定で無効になっていなかったデバイスでも、インターネット接続があれば、現在は同じビルドの状態のまま既定が無効に切り替わる挙動を確認しました。この記事の最後を参照してください。

 

画面1 バージョン2505(ビルド18827.20176)に更新以降、ActiveXコントロールを含むドキュメントを開くと、「このファイルないのActiveXコンテンツはブロックされています」と表示されるように
画面1 バージョン2505(ビルド18827.20176)に更新以降、ActiveXコントロールを含むドキュメントを開くと、「このファイルないのActiveXコンテンツはブロックされています」と表示されるように

 新たな既定値は、Microsoft 365 Apps(Excelなど)の「トラストセンター」を開き、「ActiveXの設定」で確認できます。これまでの既定は「先に確認メッセージを表示してから、最低限の制限を適用してすべてのコントロールを有効にする」でしたが、新たな既定値は「警告を表示せずにすべてのコントロールを無効にする」になりました(画面2)。

 

画面2 トラストセンターの新たな既定値
画面2 トラストセンターの新たな既定値

 ActiveXコントロールを含むドキュメントを引き続き従来と同じように開きたい場合は、「トラストセンター」の設定を以前の既定値に戻してください。ただし、ActiveXコントロールが使用できる環境は、セキュリティ上のリスクが高いため、決してお勧めしません。

 

追記)

 その後の調査で、6月10日のビルド18827.20150に更新した直後は既定で無効になっていなかったデバイスでも、インターネット接続があれば、同じビルドの状態の既定が無効に切り替わる挙動を確認しました。

 

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画面: 6月10日時点のビルドのExcelをオフラインで起動すると既定値に変化はないが、オンラインに切り替えExcelを開き直すと既定値が変更された

 

 このことから、既定値の変更は特定のビルドで切り替わるのではなく、特定のチャネル(のバージョン)に対して、6月末からオンラインで切り替わるようになっているものと想像します。月次エンタープライズチャネルなど、他の一般向けチャネルでは既定値の変更はまだ行われていませんが、その他のチャネルについても(特定のバージョンに対して)オンラインで段階的に無効化されていくものと思われます。

 

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