1年以上前にこのブログでWindows 11バージョン24H2およびWindows Server 2025で、Microsoft Edgeなどのブラウザーを使用してインターネットからダウンロードしたファイルに付与されるWebのマーク（Mark of the Web）が、ファイルのプロパティで「許可する」をクリックして解除しても、再びファイルのプロパティを開くと解除されない問題を指摘しました。この問題がようやく修正されたようです。

vol.62　Webのマーク（Mark of the Web）が外れない？｜最新OSのここに注目（注意）！ [2024年11月21日配信]

2025年12月のセキュリティ更新プログラム以降、問題解消

　この問題は表示上の問題であり、実際には最初の「許可する」でブロックは解除されています。そのため、解除済みのファイルのプロパティを開いてもう一度「許可する」をクリックすると、Webのマークのファイル属性が既に存在しないためエラーになります。ログオンし直すと、正しい表示にもなります（画面1）。

画面1　2025年11月のセキュリティ更新プログラム（OSビルド26100.7171）の時点では、Webのマークが外れない

　この問題がようやく解消されました。Windows Server 2025デスクトップエクスペリエンスでは、2025年12月のセキュリティ更新プログラム（KB5072033、OSビルド26100.7462）で修正されていることを確認しました（画面2）。


画面2　2025年12月のセキュリティ更新プログラムのインストール以降、Webのマークを解除する挙動が正しく機能するようになった

　Windows 11バージョン24H2の状況については、既にWindows 11バージョン25H2にアップデートしているため確認できていませんが、新規インストールして確認してみたところ、2025年11月（OSビルド26100.7171）までに解消しているようでした。なお、Windwos 11バージョン25H2では最初からこの問題は発生しません。

　Microsoftは2025年10月のセキュリティ更新プログラムにおいて、Webのマークに関連する機能の挙動に別の変更を加えました。新たな挙動では、Webのマークが付いたファイルのプレビュー機能が既定で無効になりました。この挙動変更と今回の修正は関係ないと思いますが、このドキュメントの「よく寄せれれる質問」の中に、Webのマークのブロック解除について「注: 変更はすぐには有効にならない場合がありますが、次のログイン後に有効になります。」という記述があります。このことから、この時点ではWindowsの一部のバージョンでWebのマークの解除が正しく動作しないことを認識していたと思われます。

エクスプローラーは、インターネットからダウンロードされたファイルのプレビュー機能を自動的に無効にします｜サポート（Microsoft）