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ITニュース. Azure Arc経由のWindows Server 2016 ESUが購入可能に(重要な追加情報あり)

2026年08月17日配信
2026年09月02日更新
執筆者:山内 和朗

 2027年1月11日、Windows Server 2016の延長サポートが終了し、Windows Server 2016拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates《ESU》)が開始します。Microsoftは8月初め、Azure Arc経由でWindows Server 2016 ESUが利用可能になったことを発表しました。

Generally Available: Windows Server 2016 Extended Security Updates enabled by Azure Arc|Azure Arc Blog(Tech Community)
Deliver Extended Security Updates for Windows Server|Azure(Microsoft Learn)

最大3年のESU、Windows Server 2016にも提供

 

 Microsoftは、SQL Server 2008およびWindows Server 2008/2008 R2のサポート終了(EOL、EOS)に合わせて、サポート終了後も最大3年間、重大および重要と評価*1されるセキュリティ問題に対象するセキュリティ更新プログラムを受け取ることができるESUを提供しています。クライアントOSについても、Windows 7(企業向け3年)およびWindows 10(企業向け3年、個人向け2年)に対してESUが提供されています。
*1 Microsoft Security Response Center (MSRC)(https://msrc.microsoft.com/update-guide)による評価。SQL ServerのESUの対象は重大(Critical)、Windows ServerのESUの対象は重大(Critical)および重要(Important)と評価されるセキュリティ問題。

 ESUは、Azure上のインスタンスに無料で提供されるものと*2、Azure以外(オンプレミスや他社クラウド上のインスタンス)の有料のESUの2つで始まりました。有料のESUは、1年単位で購入し(MAKキーのインストールとアクティブ化)、最大3年間のESUを受け取るためには、毎年継続して購入する必要があります。Windows Server 2012/2012 R2からは、Azure Arc経由での月額単位の従量課金(Pay as you go)でのESUの購入も可能になりました。Azure Arc経由のESUは、MAKキーのインストールやアクティブ化は不要であり、対象のサーバーの移行は廃止に合わせて途中で解約できるため、移行を検討している場合にはコストを節約できるオプションです。

*2  2026年4月1日以降に提供されるESUでは価格に関する重要な変更があります。

 

 2026年8月初め、Azure Arc経由でのWindows Server 2016 ESUの購入が可能になりました(価格はStandard Edition、2仮想コアで10.41ドル/月~、画面1)。

 

画面1 Azure Arc経由でのWindows Server 2016 ESUの購入が可能に。課金はWindows Server 2016の延長サポートが終了する2027年1月から始まる
画面1 Azure Arc経由でのWindows Server 2016 ESUの購入が可能に。課金はWindows Server 2016の延長サポートが終了する2027年1月から始まる

 Azure上のインスタンスに対するESUは、無料かつ追加の設定なしでESUのセキュリティ更新プログラムを受け取ることができ(※2026年4月1日より前に提供されてきたESU)、追加のライセンス要件はありません。一方、Azure Arc経由のESUまたは1年単位のESUを購入するためには、ボリュームライセンスを通じて購入した、有効なソフトウェアアシュアランス(SA)のある以下のいずれかのWindows Serverライセンスを所有している必要があります。

 

  • Enterprise Agreement(EA)

  • Enterprise Agreementサブスクリプション(EAS)

  • Server & Cloud Enrollment(SCE)

  • Enrollment for Education Solutions(EES)


 なお、ボリュームライセンスを通じて購入したESUは、クラウドソリューションプロバイダー(CSP)を通じて取得したアクティブなWindows Serverサブスクリプションライセンスや、サービスプロバイダーライセンス契約(SPLA)パートナーを通じて「ライセンス込み」サービスとして取得しているWindows Serverに適用することもできます。

 1年単位のESU(MAKキー)の購入については、まだ正式な案内はありませんが、Windows Server 2012/2012 R2のESUと同様に、Windows Server 2016の延長サポート終了前までにボリュームライセンスまたはCSPまたはSPLA経由で購入できるようになるはずです。以下のMicrosoft Learnドキュメントは、この記事執筆時点ではWindows Server 2016の情報はまだありません。

Windows Server および SQL Server のサポート終了に備える(Microsoft)
Windows Server の拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) を取得する方法|Windows Server(Microsoft Learn)
Lifecycle FAQ - Extended Security Updates|Lyfecycle(Microsoft Learn)

 

 オンプレミスのWindows Server 2016をAzureに移行すると、Winows Server 2016 ESUを無料で取得できます。P2V/V2V移行およびAzure Migrateを利用した移行については、以下の連載シリーズで紹介しました。


連載「Windows Server 2016 EOS まであと X 日」シリーズの目次
連載「Windows Server 2016 EOS まであと X 日」シリーズ、シーズン2の目次

重要: 今回からAzure上もWindows Server 2016/SQL Server 2016のESUも有償に

 

 Windows Server 2012/2012 R2およびSQL Server 2014までは、AzureおよびAzure Local上のWindows Server ESUおよびSQL Server ESUは無料で提供されていましたが、Microsoftは2026年3月に、ESUの価格体系を改訂し、オンプレミスとAzureで同一の価格で提供することを発表しました。この変更は既に提供されているWindows Server 2012/2012 R2以前、SQL Server 2014以前、Windows 10のESUに変更はありません。2026年4月1日以降に提供が開始されるESUに適用されます。つまり、Windows Server 2016およびSQL Server 2016のESUは、Azure上でもオンプレミスでも有料で提供されることになります。

 

Microsoft Services: Pricing Consistency Update |Microsoft Licensing Resources(Microsoft)
Customers who use Windows and SQL Server Extended Security Updates released on or after April 1, 2026, will see the same pricing whether they purchase in Azure or outside Azure. (2026年4月1日以降に提供されるWindowsおよびSQL ServerのESUは、Azure内外を問わず同一価格となります。)”
SQL Server 用の延長セキュリティ更新プログラムとは|SQL(Microsoft Learn)
“SQL Server 2016 (13.x) 以降、Azure VM 上のSQL Serverに移行しても、SQL Server 2016 (13.x) インスタンスの ESU に無料でアクセスはできません。”

 

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