株式会社レイコム様
SSD-assistance 活用事例

フォーマットの乱立、減らない工数……

サーバー設定仕様書の現場が抱える課題を解決した「SSD-assistance」

 ICTインフラの構築・サポートを行うレイコムは、日常的に発生するサーバー構築業務における「サーバー設定仕様書の作成」にさまざまな課題を抱えていた。

 その課題を解決するためにセイ・テクノロジーズが提供するサーバー設定仕様書自動生成サービス「SSD-assistance」を導入。導入後の実際の変化と、発生した"想定していなかった副次的なメリット"とは——?

導入効果

レイコム_02

フォーマットを統一することができて
それによるトラブルがなくなった

レイコム_03

仕様書の作成時間が1~3時間から
5~20分へと大幅に減少した

レイコム_04
自社有償サービス契約への

ドアノックツールとして活用

“お客様視点” で熟考した
ハイスキル・ハイクオリティのサービス

 

レイコム_塚本さん

代表取締役 塚本 豊 氏

 レイコムは、現代社会に欠かすことのできない「ICTインフラ」の構築とサポートに特化したエンジニア集団だ。専門のIT担当者を置けない企業の情報システム部門を代行する「ひとり情シス代行サービス」、新規サーバー構築からやクライアント設定などICTシステムを効率的に活用するための支援を行う「ITインフラ構築サービス」などを提供し、中小企業から大手企業まで幅広く顧客を抱えている。サービスを導入した企業は専門家にIT領域を任せることで本来の仕事に専念できるため、昨今、多くの経営者に問われている「働き方 改革」の実現も可能になる。 
 同社代表取締役の塚本豊氏は、創業以前に“ITサービスを受ける側”のエンジニアとして働いていた経験から“お客様視点”を念頭に置いた「ハイスキル、ハイクオリティなサービスの提供」を企業理念に掲げている。「創業前に、自分がやってもらいたいサービスと提供されるサービスに大きなギャップを感じたことが多々ありました。その経験から本当に必要なサービスをお客様視点で熟考し、ITで困っている人を助けたいと考えてレイコムを立ち上げました。 だからこそ、弊社にとってお客様にご満足いただくことが唯一の目に見える結果であり、期待通りのサービスを提供するために私たちはヒューマンスキル、ヒューマンクオリティの向上に努めています」。 
 創業から来年で20年を迎える同社は、常に“お客様視点”で世の中の状況を観察し、その変化に合わせたサービスの進化を続けている。「現在はコロナの影響で多くの企業が テレワークを導入しています。ただ、突然のことで以前から準備できていない企業も多く、 環境構築が正しいかチェックしてほしいという依頼が増えているので、そのサポートは今後さらに強化していく予定です。また、以前のサーバー構築はお客様の社内にサーバーを置くオンプレミスタイプが大半でしたが、最近はクラウド化が進んでいるので、そこにも対応しています」。世の中が新たな状況を迎えても、長年かけて蓄積したICT構築に関するノウハウによりハイスキル・ハイクオリティなサービスを提供できることが大きな強みだ。

レイコム_01

▲ 構築から、導入後の運用管理までトータルなサービス

 

エンジニアのスキルレベルに依存していた
サーバー設定仕様書の作成

 サーバー構築がメイン業務であるレイコム は、ハードウェア、OS、アプリケーションなどの構成情報をまとめた「サーバー設定仕様書」を作成する仕事が日常的に発生している。その領域で課題を抱えていたと同社松尾氏は振り返る。「弊社の社員が担当する企業ごと に各自で仕様書のフォーマットから作成してい たため、様式や記載項目が全く統一されておらず、どの情報を取得するかはエンジニアのスキルレベルに依存していました。結果、“A社の仕様書にはこの項目があるがB社にはない”という状況が生まれ、それにより顧客からサーバーについて質問されたときに仕様書に記載がなくて返答が遅れるなどのトラブルが発生することもありました。漠然と属人化していた仕様書のフォーマットを統一することはできないかと考えていました」。

 さらに、サーバー設定仕様書の作成には時間がかかるという課題もある。サーバーの設定仕様書を1台分作成するだけでも1~3時 間を要するうえ、エンジニアはほぼかかりきりで作業を行うことになる。そのため台数が増えれば作業時間も増え、サーバー設定仕様書の作成に多くの時間を費やしていた。「率直に言えば、サーバー設定仕様書作成で“楽になりたい”という気持ちでした」。 (松尾氏)

 このようなレイコムをはじめとするサーバー構築を行う企業が抱える現場のリアルな課題を解決するため、セイ・テクノロジーズが長年にわたるサーバー監視製品ベンダーとしての経験で培ったWindowsからの情報取得に関する技術を用いて開発したのが、サーバー設定仕様書自動生成サービス「SSD-assistance」だ。

 同社はレイコムを初め、多くの企業からヒアリングを実施し、「サーバー設定仕様書の作成には時間がかかる」、「フォーマットが標準化されていない」、「一生懸命仕様書を作成ても収益につながらない」等、サーバー設定仕様書にまつわるもろもろの課題から現場担当者を解放したいという思いで、2018年から「SSD-assistance」を提供している。

トラブルシューティング 業務の属人化が減少

レイコム_松尾さん

技術グループ ゼネラルマネージャー

松尾 光一 氏

 「SSD-assistance」 は、サーバー設定仕様書を3ステップで作成するクラウドサービスだ。情報を取得したいサーバーでセイ・テクノロジーズ社提供の「サーバー情報取得ツール」を実行し、出力されたZIPファイルを専用ウェブサイトにアップロードすると、暗号化されたExcel形式のサーバー設定仕様書がメールで届く。WindowsおよびLinuxのOSで利用することができて、どちらのOSでも同じフォーマットで自動作成される。導入期間が不要というところも大きな特徴で、「ユーザー登録が完了すればすぐに利用可能なので、利用したいと思ってから30分後には使えるのも 魅力ですね。事前にレクチャーを受ける必要もなく、ツールをサーバーで実行して数分待つ だけです」。(松尾氏) 
 「SSD-assistance」を導入したことで、以前抱えていた課題は全て解決されたと話す。 
 「フォーマットが統一されているためエンジニアのレベルに依存することはなくなりました。工数削減の面も大きく、以前はサーバー情報を取得するだけで1~3時間かかっていました が、5~20分で仕様書のフォーマットに情報が記入された状態で出てきます。さらに、1台の情報を取得している間に次のサーバーのチューニングができますし、お客様のところにサーバー情報を調査しにいく際に以前であれ ばエンジニアを連れていく必要がありましたが、このツールがあれば私1人で対応できるところも助かります」。 (松尾氏) 
 塚本社長は副次的なメリットも生まれてい ると話す。「キャンペーンでお申し込みをいただいたらサーバー環境を無料で調査するというサービスを行ったところ、有償サービスの成約につながったケースもあるので営業ツールとしての価値も感じています。また、中小企業ではサーバー導入時の担当者が退社していて、サービスインして使い続けているのにサーバーの状態が把握できていないケースがあります。その際も情報を取得して、調査してあげることもできるので、“お客様視点”を大切にしている弊社にはうれしいツールですね」「SSD-assistance」は現在も開発段階の20社に加えて導入企業からもヒアリングを続け、ブラッシュアップを行っている。サーバー設 定仕様書を作成する現場の課題がゼロになるまで、その進化は続いていく。

株式会社レイコム 会社概要

 レイコム_エントランス
 
設立 2001年 6月
資本金 1,000万円
業種 ICT インフラの構築 & サポート
事業概要 コンピュータ及びネットワークに関わるインフラ構築、情シス部門様向け支援サービス、エンドユーザー様向けサポート
ホームページURL https://www.laycom.co.jp/

 

事例記事の PDF 版はこちら

 

 

SSDA_CTA_570x285_5

 

 

SSDA_CTA_570x285_1

 

 

SSDA_CTA_570x285_4

 

 

SSDA_CTA_570x285_3