Windows SysinternalsはWindowsシステム管理やトラブルシューティングに役立つMicrosoft提供の無料のユーティリティ群です。そのため、このブログではSysinternalsの更新情報を随時提供しています。Sysinternalsのユーティリティの最新版はダウンロードサイトから直接入手できますが、Windows 10/11の場合はMicrosoft Storeから入手、更新することもできます。一部のツールはLinuxにも実装されており、OSS（オープンソースソフトウェア）として提供されています（注: Windows版のソースコードは非公開です）。
Microsoftは2025年12月17日、Coreinfo最新メジャーバージョンを含む、いくつかのツールの更新バージョンをリリースしました。
Coreinfo v4.0, NotMyFault v4.30, and Process Explorer v17.09｜Sysinternals Blog（Tech Community）
- Coreinfo v4.0（画面1） ･･･ プロセッサ情報とNXビットなどWindowsがサポートするさまざまなプロセッサ機能、コア、ソケット、NUMA、プロセッサグループ、論理プロセッサと物理プロセッサのマッピング、キャッシュサイズとトポロジ、メモリレイテンシ、おおび仮想化関連機能の情報をレポートします。最新のv4.0ではGUI版のCoreinfoEx（coreinfoex.exe、coreinfoex64.exe、coreinfoex64a.exe）が追加されています。
https://learn.microsoft.com/sysinternals/downloads/coreinfo - NotMyFault v4.30（画面2） ･･･ NotMyFaultは、意図的にWindows システムをクラッシュさせたり、ハングさせたり、Windows システム上でカーネルメモリ リークを発生させたりするために使用できるツールです。例えば、Windowsのクラッシュの挙動やトラブルシューティングツールの動作を確認するために、NotMyFaultを使用してSTOPエラー（ブルースクリーン《BSoD》とも呼ばれますが、Windows 11バージョン24H2以降は黒い画面に置き換えられました）を意図的に発生させることができます。最新のv4.30では、ツールのArm64版（notmyfault64a.exe、notmyfaultc64a.exe）と新しいクラッシュタイプ「Trigger HAL Timer Watcdog」が追加され、HalTimerWatchdogTriggerSystemResetに対応しました。
https://learn.microsoft.com/sysinternals/downloads/notmyfault - Process Explorer v17.09（画面3） ･･･ タスクマネージャーの高機能版、プロセスの親子関係や、ロードされたDLL、オープン中のオブジェクトハンドルなど、プロセスとスレッドに関する詳細情報を表示します。Windows標準のタスクマネージャーと入れ替えるオプション（Replace Task Manager）もあり、タスクマネージャーを完全に置き換えることができます（戻すこともできます）。最新のv17.09はバグ修正と.NETプロセスのための「NET Assenblies」タブの追加が行われています。
https://learn.microsoft.com/sysinternals/downloads/process-explorer
画面1 Coreinfo v4.0で追加されたGUI版「CoreinfoEx」
画面2 NotMyFaultはWindowsのクラッシュやメモリリークを意図的に発生させるツール
画面3 Process Explorerは高機能版タスクマネージャー。タスクマネージャーとの置き換えも可能
このブログではWindows Sysinternalsの更新情報を随時提供するといいましたが、最近は軽微なバグ修正が多かったため、ニュースで取り上げることはしませんでした。今年後半の更新情報についてはSysinternals Blogで確認してください。
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