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セイテクエンジニアのブログ かつて山市良と呼ばれたおじさんのブログ ITニュース. Sysinternals更新情報: ZoomIt v9.0
2024年12月18日配信
2025年04月11日更新
執筆者:山内 和朗
Microsoftは2024年12月16日(米国時間)、同社が無料ダウンロード提供している「Sysinternals」ユーティリティの「ZoomIt」の最新バージョン「ZoomIt v9.0」をリリースしました。
ZoomIt v9.0|Sysinternals Blog(Tech Community)
ZoomIt v9.0|Sysinternals(Microsoft Learn)
最新情報(2025年2月7日追記):
ZoomItがMicrosoft PowerToysの一部となり、オープンソースになりました。スタンドアロン版(Sysinternals版)のZoomItは引き続き利用可能です。
ZoomIt in PowerToys v0.88, ProcDump 3.4 for Linux, and Sysmon 1.3.4 for Linux|Sysinternals Blog(Tech Community)
Windows SysinternalsのZoomItは、Windowsのデスクトップを拡大(Zoom、LiveZoom)したり、画面上にテキストを注釈したり、蛍光ペンでハイライトしたり(Type)、線や図形を描画したり(Draw)、録画(Record)したりできる、技術プレゼンテーションやデモのプレゼンターを支援するユーティリティです。
前バージョンv8.01(2024年2月リリース)からのメジャーバージョンアップとなるv9.0は、新機能として「LiveDraw」機能が追加されました(画面1)。この機能は、動いている画面を拡大する「LiveZoom」(通常のZoomは画面をスクリーンショットして拡大)モードにおいて、描画(Draw)機能をサポートするものです。LiveZoomのホットキー(既定はCtrl+4)で画面を拡大中に、Drawのホットキー(既定はCtrl+2)を押すか、Shiftキーを押しながらLiveZoomのホットキーをもう一度押すことで、LiveDrawモードに入ることができ、Drawの機能を利用することができます。LiveDrawモードは、Escキーを押すか、LiveZoomの拡大表示を終了することで終了します(画面2)。
画面1 ZoomIt v9.0(画面左)とv8.01の「LiveDraw」オプションの比較
画面2 LiveZoomで画面を拡大表示中に、LiveDrawによって画面上に線や図形を書き込むことができる
以下に紹介するSysinternalsの解説本では、ZoomItを含むSysinternalsユーティリティのリファレンスと活用方法が説明されています。この書籍はZoomIt v4.5(2013年6月リリース)に基づいています。基本的な使い方は変わりませんが、v4.5以降、ZoomItにはマルチモニター対応(v4.52)、MP4形式の録画機能(v6.0)、右寄せテキスト(v6.1)、画面の領域や拡大画面をクリップボードやファイルに保存するSnip機能(v7.0)、オーディオキャプチャ機能(v7.1)、半透明の蛍光ペンとぼかしと録音マイクの選択(v7.1)、自動タイプ(Type)機能(v8.0)、そして今回のLiveDraw機能が追加されています。
Windows Sysinternals 徹底解説 改訂新版(2017年 日経BP) ※書籍の正誤情報、およびユーティリティのこれまでの更新情報については、旧ブログサイトをご覧ください。 |
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