Microsoftは、年内にリリース予定のWindows 11バージョン25H2でWMICコマンドが削除されることを発表しました。

Windows 管理インストルメンテーション コマンド ライン (WMIC) の Windows からの削除｜サポート（Microsoft Learn）

WMICコマンドの完全削除に備えよう！

　以下の記事で説明したように、「Windows Management Instrumentation（WMI）コマンドラインユーティリティ」（WMIC.exe）は、Windows 11バージョン24H2およびWindows Server 2025からは新規インストールで既定でインストールされなくなりました。

vol.61　Windows 11 24H2ではWMICが既定で無効の件｜最新OSのここに注目（注意）！
メモ.　“WMICが既定で無効”への備えは早いほうがいい、影響を調査するPowerShellスクリプト

　Windows 11バージョン25H2では、新規インストールはもちろん、Windows 11バージョン24H2以前からWindows 11バージョン25H2にアップグレード（機能更新）すると、Windows 11からWMICコマンドは削除されることになります。そして、Windows 11バージョン25H2以降のすべてのWindowsおよびWindows ServerからはWMICは含まれなくなります。なお、削除されるのはWMICコマンドだけで、Windows Management Instrumentation（WMI）は引き続きWindowsの重要な管理技術として残ります。上記の記事（メモ）では、PowerShellやその他のコマンドラインツールを使用したWMICコマンドの代替策を示しています。

完全削除は2025年10月以降か？

　現在、MicrosoftはWindows 11バージョン25H2の最終段階のプレビュービルドであるRelease PreviewをWindows Insider Programで提供していますが、2025年9月時点でWMICコマンドは削除されていませんでした（画面1）。WMICの削除は、2025年10月（またはそれ以降）の品質更新プログラムで実施されるのではないかと思います。

画面1　Windows 11バージョン25H2 Release Preview（OSビルド26200.6584）ではWMICを追加できた。つまり、まだ削除されてはいない