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BOMの「システム設定ウィザード」が開始しない-BOM for Windows FAQ(仮)

2024年08月07日配信
2024年10月31日更新
執筆者:セイ・テクノロジーズ エバンジェリスト

 「BOM for Windows 8.0 SR1」を使用する上での、よくあるお問い合わせ問い合わせについて、不定期で詳しく解説します。製品に関するよくある問い合わせについては、こちらでご確認ください。製品のサポート技術情報については、こちらで検索することができます。

 

Q. BOMのインストール後の設定ウィザードが開始しない

 

 BOM for Windows 8.0 SR1をインストールし、インストールウィザードの最後の画面で「完了」ボタンをクリックしましたが、[続けて「システム設定ウィザード」を起動する(推奨)]がチェックされているのにも関わらず、「システム設定ウィザード」が開始しません。BOMをいったんアンインストールし、再インストールしても同様です。どうすれば初期設定を完了できるのでしょうか。

 

A. マニュアル操作で設定を完了できます

 

 インストールウィザードの最後の画面で[続けて「システム設定ウィザード」を起動する(推奨)]がチェックされているのに、「完了」ボタンをクリックしても何も開始しないことがある事象を確認しています(画面1)。「システム設定ウィザード」が開始しなかった場合、[監視サービスをファイアウォールの例外に追加]がチェックされている場合でも、Windowsファイアウォールに例外が追加されないことも確認しています。


 現状、この事象の発生条件を特定できていませんが(※追記情報を参照)、以下に示す方法でシステムの初期設定を完了することができます。なお、[続けて「システム設定ウィザード」をチェックしなかった場合や、「システム設定ウィザード」を「キャンセル」で終了した場合も、同様の方法で再設定することができます。

 

bomfaq01-1
画面1 インストールウィザードで「完了」ボタンをクリックしても、開始するはずの「システム設定ウィザード」が開始しないことがある

 

回避策1-コマンドラインから設定を完了する

 

 コマンドプロンプト(管理者権限)を開き、以下のコマンドラインを実行します。これにより、「システム設定ウィザード」が開始します。「システム設定ウィザード」が完了すると、引き続き「初期設定ウィザード」が開始します。

C:\> "C:\Program Files\SAY Technologies\BOMW8\Bin\MxSysConf.exe" -init_wizard -continue

 「セキュリティが強化されたWindows Defenderファイアウォール」スナップイン(wf.msc)を開き、「受信の規則」に「BOM 8.0 監視サービス」の規則が存在するかどうかを確認します。存在しない場合は、コマンドプロンプト(管理者権限)を開き、以下のコマンドラインを実行します(画面2)。既に存在する場合は、同じ名前の規則が複数作成されてしまうので注意してください。
C:\> netsh advfirewall firewall add rule name="BOM 8.0 監視サービス" dir=in program="C:\Program Files\SAY Technologies\BOMW8\Bin\BomHelper.exe" action=allow profile=any


画面2
画面2 コマンドラインを使用して、「システム設定ウィザード」(とその次の「初期設定ウィザード)とWindowsファイアウォールの設定を行う

 

回避策2-GUIで設定を完了する

 

 「システム設定ウィザード」、「初期設定ウィザード」、Windowsファイアウォールの設定を、GUIで設定することもできます。BOMの「システム設定ウィザード」と「初期設定ウィザード」と同等の設定は、次の手順で行うことができます。

 「BOM 8.0 マネージャー」を開き、「BOM for Windows Ver.8.0(ローカル)」を右クリックして「接続」を選択し、管理者モードで接続します。なお、管理者モードおよび参照モードの既定値パスワードは、「bom」(半角英3文字)です。

 「BOM for Windows Ver.8.0(ローカル)」を右クリックして「パスワード変更」をクリックし、「管理者モード」と「参照モード」のそれぞれのパスワードを既定のパスワードから新しいパスワードに変更します(画面3)。

 

画面3
画面3 「管理者モード」と「参照モード」のそれぞれのパスワードを既定のパスワードから変更する

 「BOM for Windows Ver.8.0(ローカル)」を右クリックして「新規作成>監視インスタンス」を「インスタンス作成ウィザード」を開始し、「初期設定ウィザード」と同様の設定を行います(画面4)。

 

画面4
画面4 「インスタンス作成ウィザード」を使用して、インスタンスの初期設定を行う

 「セキュリティが強化されたWindows Defenderファイアウォール」スナップイン(wf.msc)の「受信の規則」を開き、「新しい規則」をクリックして、「新規の受信の規則ウィーザード」を使用して、プログラム「C:¥Program Files¥SAY Technologies¥BOMW8¥Bin¥BomHelper.exe」の「接続を許可する」規則を作成し、すべてのプロファイル(ドメイン、プライベート、パブリック)に適用する名前「BOM 8.0 監視サービス」の規則を作成します(画面5)。なお、既に「BOM 8.0 監視サービス」の規則が存在する場合は、規則の作成は不要です。

 

画面5
画面5 プログラム「BomHelper.exe」への接続を許可する規則を作成する

 

 なお、「システムの構成に関するReadme」が表示されない件については、任意のWebブラウザーを使用して「C:¥Program Files¥SAY Technologies¥BOMW8¥Help¥sysreadme.htm」を参照してください。

 

追加情報:

 この事象の発生条件の1つが、Active Directoryのドメイン環境において、メンバーサーバーやドメインコントローラーにドメインのAdministratorアカウントでログオンして「autorun.hta」からインストールを開始した場合であるを確認しました。ローカル管理者アカウント(BULTIN¥AdministratorやAdministratorsローカルグループのメンバー)やドメイン管理者アカウント(Administrator以外のDomain Adminsドメイングループのメンバー)を使用してインストールを開始することで、この問題を回避することができます。

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