「はじめてのIntune」シリーズの連載は今回が最終回。最後に、Microsoft 365管理センターのメッセージセンターについて取り上げます。Intuneの新機能のプレビュー開始、一般提供、仕様変更、UIやアイコンの変更などは、ここをチェックすることでいち早く知ることができます。

Intuneのサービスの正常性

　Intuneは、Microsoft Online Servicesのサービスレベル契約に基づき、月間稼働率99.9％のSLAを保証しています。

Microsoft Online Services のサービス レベル契約（Microsoft）

　Intuneのサービスに異常がある場合は、Microsoft Intune管理センターの「ホーム｜状態」の「サービス正常性」（https://intune.microsoft.com/#home）で確認することができます。また、そのリンク先の「テナントの状態」ページの「サービスの正常性とメッセージ センター」タブを開くと、問題の詳細や対処が必要な操作を確認することができます。また、このタブの下部にある「メッセージセンター」では、Intuneのサービスに関連する最新情報（サービス内容の変更の計画や、機能の一般提供など）を確認することができます（画面1）。Intuneはクラウドサービスであり、サービスの内容は継続的に変更されます。管理センターのUIの変更や設定の削除など、ライセンス要件の変更など、重要な変更が行われることもあるので、メッセージセンターを定期的にチェックしたほうがよいでしょう。例えば、この連載のWindows Autopatchの回では、記事を書いたときと現在とではUIが違っていたり、特定の操作や設定ページが削除されていたりしました（記事内に注記済みです）。

画面1　Intuneのサービスの正常性とメッセージセンター

Intuneの最新情報はMicrosoft 365管理センターでも

　Microsoft Intune管理センターの「テナントの状態」ページのメッセージセンターのメッセージは、Microsoft 365管理ポータルの「メッセージセンター」（https://admin.microsoft.com/Adminportal/Home#/MessageCenter）で、Microsoftの他のサービスやWindowsの最新情報と共に確認することもできます。また、こちらのメッセージセンターには、日本語への翻訳機能が利用できます（画面2、画面3）。

画面2　Intuneのメッセージセンターの情報は、Microsoft 365管理センターのメッセージセンターでも確認できる

画面3　Windows Autopatchの回（vol.105、vol.106）で紹介した「管理者の連絡先」ブレードとQuality update scheduleメールの通知機能は、現在では削除されている

　この連載シリーズ開始以降、Microsoft 365管理センターで確認できる、記事の内容に影響する変更点や関連情報を以下の表にピックアップしてみました。

*1　Intune管理センターのタブのアイコンが連載の最初と現在では変更になっていることに気付きましたか？ 左が連載当初、右が新しい現在のアイコンです。

Windowsのリリースの正常性でメール通知機能が利用可能に

　Windows 10/11 Enterprise E3以上のライセンスがある場合、Microsoft 365管理センターの「正常性」で「Windowsのリリースの正常性」が利用可能になることは、この連載シリーズの中でも紹介しました。2025年5月の終わり頃、この「Windowsのリリースの正常性」に、メール通知機能が追加されました。この機能を利用すると、Windows 10/11およびWindows Serverの各バージョンの既知の問題とそのステータスをいち早く受け取ることができます（画面3）。

画面4　「Windowsのリリースの正常性」に追加されたメール通知機能を構成するには、「ユーザー設定」をクリックして、メールアドレスなどを指定する

　「はじめてのIntune」シリーズは今回でひとまず終了します。今後もIntuneの使用を継続しますので、何かお伝えすべき情報や、使いこなしがあれば、その都度紹介します。というわけで、このシリーズの目次を以下にまとめました。